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ライフネット生命社長ブログは三度燃える。炎上記事を削除し苦言を呈しつつ謝罪。経緯と考察

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ライフネット生命社長ブログは三度燃える経緯


4月1日

『生命保険立ち上げ日記 ライフネット生命 社長兼COO 岩瀬大輔のブログ』

ライフネット生命保険社長、岩瀬大輔氏が4月1日に公開した記事、『入社2日目の明日から試して欲しいこと』についてネットで賛否両論、論議が巻き起こる。

入社2日目の明日から試して欲しいこと

毎朝、定時より30分前にきっちりした身なりで出社し、新聞を読んでなさい

簡単なことだが、もしこれを1年間、1日も欠かさず続けることができれば、1年後には皆さんの社内における信頼は確実に高まっていることだろう。

 昨年も同じ趣旨のことを書いたが、まず一年目に目指すべきは、社内で信頼される人間になることだ。きっちり仕事をする人だと信頼されている人には、多くの仕事が回ってきて、その分、成長も早くなる。

 そ して、「きっちりしているか否か」は、まずは時間を正確に守ることができるか、そしていつも清潔でな身なりでいるか(外のお客様に自信をもって出せる か)、 さらには「新聞を毎朝読む」という皆がやらなければと思っていることを着実にこなすことができるか、というところで評価を受けるだろう。

(万が一、頭の回転が早くないとか、創造性に欠けるといった短所があったとしても、「毎日コツコツ同じことができるきっちりしている人」は色々と使いようがあるので、仕事を任せやすいのだ。)



4月3日

社長の続編記事『入社3日目の今日から試して欲しかったこと』が公開。前記事に対する批判を痛烈に皮肉った記事で、さらに批判が加熱し完全に炎上する。

入社3日目の今日から試して欲しかったこと(記事は削除されている)魚拓

4月1日に、「入社2日目の明日から試して欲しいこと」というブログ記事で、世の新入社員の皆さんに向けて先輩からのアドバイスとして、次のように書いた。

毎朝、定時より30分前にきっちりした身なりで出社し、新聞を読んでなさい

この短いエントリーがネットではずいぶんと反響あったようですが、まさか、この通りにやってる人、いないよね?だって、書いたの、4月1日。エイプリル・フールですよ。

本当に言いたかったのは、次の通りだ。

入社1年目の君は、会社にはギリギリ駆け込む感じで着こう。新聞なんて読まなくていい。社内の人はみんなロジカルに成果主義で、正しく、公正に自分を評価してくれるから、社内の先輩たちの信頼を得ようなんて努力は必要ない。


まず、会社にちょっと早く行くなんて、時間がもったいない。早く来たらタイムカード押していいよ、と言われたとしても。超ギリギリに出社するようにしよう。ていうか、朝、起きるのつらいし。

ギ リギリの電車に乗って、髪を振り乱しながら駅構内の混雑をかき分け、エレベーターに駆け込み、出社しよう。既に着いていて、一息ついて、落ち着いて仕事を はじめようとしている先輩たちを横目にみながら。なんで昔の人たちって、自分のようにもっと時間を有効に使わないんだろう。電車がちょっと遅れちゃった ら、しょうがない。会議の他の参加者、お客さまに待って頂こう。


(あ、こちらは一部の方の反論に対する反論のつもりで書いた、エイプリル・フールです。すべてにディスクレイマーを書かないと分からない方もいるようなので)



4月4日

批判を受けて記事を削除し、謝罪記事
『ブログ内容に関するお詫び』を公開。←今ココ!

ブログ内容に関するお詫び


1日のブログに対して大変多くの方からコメントを頂いた結果、真意と違った受け止め方をされていることにフラストレーションを感じてしまいました。「それ ならば」と思い、自分の主張と逆の状況が発生していたらいかにおかしいかということを伝えようと、皮肉めいた内容をブログにしたのが3日の記事でした。本 来は、皆さんのご意見にストレートに僕の意見を伝えていくべきだったと反省します。

このことにより、一部の方に不快な思いを抱かせてしまったことを大変申し訳なく思っています。考えた上で3日のブログについては削除させていただきました。謹んでお詫びを申し上げます。




3回連続で燃やすなんて才能ある。


個人的な感想としては『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』一言で済みそうだが(笑)もう少し噛み砕いて考えてみる。

・4月1日、30分前に出勤して新聞読め記事について

勤労意識が高い人へのアプローチとしては間違っていない。記事の理念に賛同する人は日本に大勢いるだろうし、勤労の美徳と考える人は少なくない。

一方、昨今ブラック企業が問題視されており、会社や上司が時間外勤務の示唆をすることは批判を呼ぶネタで、そういう視点から見るとなんと刺々しい文章だろうか!批判があるのは当然。

・4月3日の削除記事について

これは全てひどい。
子供の喧嘩レベルの話を全世界に公開って新手の羞恥プレイなのだろうか?会社の品格さえ疑われる勢い。

ブログで記事削除は逃げでカッコ悪いけど、これは削除はやむなしかも知れない…。


・4月4日謝罪記事について

謝罪をもって削除するのは良いと思う。
『真意と違った受け止め方をされていることにフラストレーションを感じてしまいました。』
『本来は、皆さんのご意見にストレートに僕の意見を伝えていくべきだったと反省します。』

とあるが…若干引っかかる物言い。どうやら批判の理由については理解されていないようだ。


・批判の本質は社長が業務外の仕事を命令してしまう罪


前述のとおり、4月1日の記事は一理ある。フリーランスの人やスタートアップな人が「仕事ができるようになるノウハウ」「出世できる仕事術」として語る分にはいいだろうと思う。

しかし、社長が言ってしまうと重みが違う。会社の看板である社長の意見は会社の理念と同義。社長が奨励しているのに社員がやらないと言うのは「社長の顔に泥を塗る」「会社の背信行為」ということになる。ライフネットの新入社員は1年間30分前に出勤して新聞を読まないといけないだろう。

会社を背負ったブログで個人の理念の押し付けを垂れ流していいはずがない。…と言うことをライフネット生命社長が理解しているのかが気になる。


・立場上の制約は誰にも逃れられない。


一応ブログを書いている立場からすると、イケダハヤトさん以前書いていたエントリを思い出す。
「会社員ブロガー」は客観的に見て「つまらない」|イケハヤ書店

ついでにいうと、会社員をやっていると、どうしても書けないことが出てきます。顔出しできなかったり、売上を公開できなかったり、業務で出会った話を書けなかったり、時間がなくて書けなかったり…。

そういったコンテンツ面の制約も含めて、会社員ブロガーは「つまらない」存在になりがちです。よっぽど会社の自由度が高くないと、突き抜けたコンテンツを書くのは難しいです(ぼく自身も、サラリーマンブロガー時代は大いに自主規制していました)。


色々曲解された炎上系エントリだけど「立場上書けないことがある」って言う1点のみ一理あるなと思った。

会社云々抜きにしても主張をする以上、自分の立場は明確にしないとならない…とまでは言わないが、主義主張には筋を通さないといけないよな。となると立場上言い難いことは必ず発生してくる。


…でも、あまり気にせずやりたいな。

言いたいことも言えないこんな世の中じゃポイズン。



と、無理やり締めておわり。

あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。
日野 瑛太郎
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