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半沢直樹が面白い理由。腐った実力主義に対する反乱。(半沢感想)

   [ 2013年09月23日 12:07 ] カテゴリ:芸能 | CM(-)
半沢直樹
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半沢直樹と言う幻想|池田信夫 blog

ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51872700.htm

ちょっと前に食事中に30分ぐらい見ただけでアホらしくなって見てなかった「半沢直樹」について、ツイッターで藤沢数希氏が「何が面白いかわからない」と書いているので「私もそう思う」と書いたら、すごい反響がきてびっくりした。
そこで念のため、そのとき録画したビデオを早送りで見たが、印象は同じだ。



と言う記事を読んだ。『半沢直樹』について色々思うことがあったので書いてみる。

■半沢直樹の何が面白いか分からないって?
『半沢直樹』がウケた理由、面白い理由は色々あるだろう。
宣伝や口コミが上手く行ったこと。
俳優の豪華さや、演習の旨さ。
サラリーマン層…庶民層の嗜好に合致したこと。
なにより
「さすが半沢!おれたちにできない事を平然とやってのけるッそこにシビれる!あこがれるゥ!」(言いたかっただけ)

「何が面白いかわからない」って…そんなに想像力が欠如しているのだろうか?



うそうそ。言葉の綾に突っ込んでも仕方ない。
「こんなフィクションにに夢中になる人の気がしれない」と言う関係者の特有の見下した意見のように思う。あんまり気分が良い意見ではないな。
そりゃあ大半の視聴者は内部事情が分かるはずもない。でもこれはドラマ。何も全てが真実だとは思って見ている訳ではない。
劇中内での論理破綻や矛盾突っ込むならともかく、フィクションの世界観と現実との剥離を突っ込んで「面白く無い」とはこれ如何に?

当たり前だけど、「半沢直樹」は自分の境遇と照らしあわせて見るのが面白かったんだよ。フィクション作品の正しい楽しみ方の一つだと思う。


■追求すべきは『不正行為』
現実のメガバンクの体制は『個人が責任を取らない体制』で「ドラマは現実と逆」とあるが、本当に剥離しているのだろうか?

たしかにドラマでは『個人の失敗』を責めているように見えるが、失敗の責任を取らそうとするのは上司が半沢直樹と言う異分子を排除するための口実に過ぎない。

対して半沢は『失敗責任』ではなく『不正』を追求する。上司たちが探られたくないのはあくまで『不正行為』なのだ。
半沢の世界観も
『個人が責任を取らない体制』のように見える。
その中で不当な扱いに正面から立ち向かい、不正を暴くのが半沢直樹というヒーロー像だ。


■Q.結局半沢は100倍返しできたのか?
A.倍返しはおあずけ

半沢の行動原理は2つ。
1.『親父を自殺に追い込んだ銀行への復讐心』
2.『銀行もよって不幸になる人を増やしたくないという銀行員としての理想』


「親父は銀行に殺されたようなものだ」→「やられたらやり返す、倍返しだ!」って言ったら、殺す…とは行かない迄も、最低でも懲戒解雇の上、民事訴訟だろう。

結末は敵役を役員から失脚させることには成功したが、頭取は社内政治に利用するため軽いペナルティーで済ます。
半沢は昇進するかとおもいきや、頭取直々に左遷の辞令を伝えられる。その理由は不明のまま終劇。(何とも中途半端に引きのある終わり方だ。続きは劇場で?続編を待て?ちょっとヒドイ。)

前者は敵役を土下座させることによって私怨の溜飲を下げただけ。恨みを晴らしたとは言い難い。
後者は正常な銀行への道へ一歩前進とも言えるが、ドラマはそのまま終劇となるため半沢の心中は推し量れない。
結論「100倍返しだ!」は実現していないと思った。


■本当の実力主義とは?
業務の失敗は誰でもある。その度に腹を切らされたらたまらない。
キャリアアップに失敗が許されないなら、生半可なルールでは不正が横行するだろう。その椅子(地位)に魅力があれば尚更だ。
ドラマの中でもそんな雰囲気を感じる。

実力主義と言いながら、上司に取り入って結託し、上辺だけの成果を積み重ねることを是とし、都合の悪いものは排除する。
その辺の空気感は、今の会社の『腐った実力主義』を見事に体現しているように思う。


■おわり
堺雅人の演技は本当に面白い。「リーガル・ハイ」に続いて怪演だった。

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